このコロナ禍でいろいろな不合理が炙り出されている。例えば、PCR検査、検査しなければ何処に新型コロナウイルスが潜んでいるかは誰もわからないことは、無症状感染者が存在する以上自明のこと。しかし、未だに先進国だけではなく多くの国で検査が当たり前にも拘らずできるだけ検査をしない日本の厚労省。検査をして隔離という世界の常識であり子供でも分かる事を能力と設備がありながらやらない自公日本政府。科学でいえば当たり前のことをやらないできない国日本。誰に誰が忖度してるのかしてないのか理由もはっきり解らずにグダグダに死者を野ざらしにした罪は重い。
Covid-19はCDCもWHOも認めたエアロゾル=空気感染は一部に議論があるとはいえ、世界の大方の合意形成ができている状況になっているにも関わらず、相も変わらずそれを前面に発表しない厚労省とマスコミ。空気感染が主要な感染ルートであれば当然アクリル板での仕切りは飛沫に関する安心材料にはなるが、主な予防策は換気、換気、換気という事になり、プラスN95タイプのマスクの着用になるだろう。そこを明確にしないのは科学的とは到底言えない。そして、店舗、事務所、劇場、映画館等の屋内施設にアラーム、アラート機能付きCO₂メーターを常設を義務化する等の法整備を早急に行うべきである。対策のプライオリティーを更新することは当然のことだが、そんなこともあいまいにしている。勿論手洗い、手指消毒、不織布マスク、ソーシャルディスタンスを否定するわけではない。しかしプライオリティーを間違ったら感染は間違いなく第6波で拡大する。そんなことも、忖度なのか違うのかよく分からない曖昧な行政。
多くの役所も自民党が仕切る内閣人事局に恐らく忖度しすぎるぐらいしているように思う。忖度を言い変えた言葉にこれはドイツの言葉らしいが、preemptive obedienceという言葉があり、これを日本語に訳すと、「先取り的服従」という言葉になる。この事が、厚労省だけでなく、多くの役所で行われてきたことは確かだ。
例えば、習近平氏来日時、五輪開催時の水際対策の遅れや、ゆるゆるといっていい程の緩和。GoToキャンペーンやGoToイート等の役人の動きも言われるがままというか先回り服従しているんではないか疑いがある。サンダマリさんを死亡させた人災ともいえる名古屋入管、その他の入管行政、法務省の体質にもそもそもあるメンタリティーが影響している様に思えてならない。
あげ出したらきりがない。科学を重視せずに軽んずる与党自民党の体質が色濃く反映されている。未だに6人欠員のまま放置状況になっている日本学術会議は象徴的であるし、ノーベル物理学賞受賞のアメリカ人眞鍋淑郎氏の日本に帰りたくない発言が最もその的を射ていると感じる。
アイキャッチ画像(イメージ画像) Photo credits. kuldeep singh
scientific researchers and academics
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