日本の所得税は現在でも4,000万円まで5%~45%まで7段階の累進課税を採用しています。4,000万円以上の課税所得金額等には最高税率の45%累進税率をかけて算出する仕組みになっています。この45%が最高税率です。
しかし国税庁作成の「申告所得税標本調査(税務統計から見た申告所得税の実態)」より財務省が作成した「申告納税者の所得税負担率」という表を見ると、これは所得税の徴収方法が国民にとって平等に公平に行われているのか否かの疑問がわいてきます。
何故かといいますと、確かに所得が1億円までは累進的に納税率が上昇していきます。しかし1憶円の時点およそ税率28%ぐらいで下降線を描き始め、年度による差は在りますが100億円を超えるあたりでは税率11%~17%あたりになってしまうのです。単純に考えればなんと不公平な状況だろうと考えるのが通常の感覚です。
何故総合的に徴税率が下降するのかというと、株式等譲渡所得や配当、債券・預金の利子などの金融所得に対しては、20%の軽減税率が適用される「分離課税」となっているからなのです。その部分を明確に是正して、全てを含めて総合課税にする様に主張ている勢力はどこなのか、或いはどの候補者なのか、そのあたりは選挙において重要な選択肢になると思います。参考にしていただければ幸いです。
れいわ新選組の山本太郎氏はこの不公平税制の改革を明確に述べている政治家の1人です。
アイキャッチ画像 Photo credits. tom heyes
Photo Author Description:贅沢な「持てる者」と必死な「持たざる者」。峻厳に並置されています。
この写真を再編集して、若い女の子をもう少し表現してみました。
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