Covid-19新型コロナウイルス対策として、CO₂モニターの数字は非常に重要な要素の一つといえる。
最近買い物等で室内に入る場合に携帯用のCO₂モニターを持参することにしている。止むを得ず電車などの公共交通機関を利用する時にも持参。いろいろな店舗で計測しているが、低いところで500ppm、高くても800ppm以下が大半で、ある日に入店したスーパーのある場所で、1000ppm超えを計測したので早々に退散した。電車などで、窓が開けられていて換気が確保されていてそれほど混んでない場合には、500~600ppmぐらいの数値で問題はないと思われる。他の者が電車で多少の混雑状態で窓の換気が適当になされていない状況でやはり1,000ppm越えを経験している。やはり、基本700~800ppmが望ましい通じだと思う。
今、新型コロナの感染伝播のルートは、エアロゾル感染、いわゆる空気感染が主体であろうとの論調が世界の主流になってきている。この事は、今年4月には、なかなか認めなかったWHOも米国CDCも認める事となった。しかし、未だに日本の厚労省はこれを感染ルートの主体とは発表せず、感染症対策の方法を間違った方向に誘導しかねない。空気感染であれば、飛沫以外では、ソーシャルディスタンスもアクリル板も役に立たない事になる。基本的には、幾つかのパラメーターがあるといわれているが、最も主力の防止対策は、換気となる。つまり空気の入れ替えである。そして付随的には、勿論不織布以上のN95までのレベルのマスク。それから、滞留時間。紫外線、温度、湿度等でしょうか。紫外線を照射するUV照射機などの設備も有効とのことだ。
サイエンス2021年8月27日の引用
その中で、確実に実行可能で実施がしやすく有効な物に、換気窓含む換気設備の設置と、CO₂モニターの設置があると思う。それも小型の者でなくある程度遠目からでも目視が可能で800ppmを越えると発光するとか、1,000ppmを越えると音を発生させる装置の付いたタイプのものが設置されるとよいと思う。これについては法制化すべきで、既に現行法でも、CO₂濃度の基準は1,000ppmとされているので、これを新型コロナの法律に書けばよいと思う。これを、個人住宅以外の店舗、事務所、公共施設、公共交通機関に対して設置義務とする旨の内容を法制化すべきだと思う。
併せて、マスコミを通じたCO₂モニター数値の告知の徹底が重要になる。
下記に、サイエンスの参考記事のリンクを貼っておきます。
世界保健機関(WHO)と米国疾病予防管理センター(CDC)は、2021年の4月と5月にSARS-CoV-2を短距離と長距離の両方で拡散する主なモードとして、ウイルスを含むエアロゾルの吸入を公式に認めました。
1μmのエアロゾルは12時間以上空気中に浮遊したままになります。
空中伝播は、主にウイルスを含んだエアロゾルの生成と輸送プロセスの理解が不十分であり、逸話的観察の誤った帰属が原因で、呼吸器ウイルス性疾患の伝播に寄与するための過小評価されてきた経路でした。SARS-CoV-2の空中拡散が優勢であるという疫学的証拠は、時間の経過とともに増加し、特に強くなっています。
WHOによるSARS-CoV-2の空中伝播の最近の承認およびUS CDCは、短距離と長距離の両方でこの伝送ルートに対する保護を実装する必要性を強調しています。
毎時4~6空気変化(ACH)の最小換気量を保証し、700?800 ppm未満の二酸化炭素レベルを維持する通気型と風向とパターンも考慮すべきである 。HVACシステム内の空気濾過の効率を増加させる、スタンドアロンHEPA清浄、又は
上部部屋UV消毒システムを実装することは、さらに、ウイルスを含んだエアロゾルの濃度を減少させることができる。
物理的距離もエアロゾル吸入の可能性を減らすのに効果的です。この距離は、この範囲を超えて移動するエアロゾルから保護するには十分ではありません。
換気、ろ過、および上部の部屋のUV消毒を通じてエアロゾル濃度を低減するための工学的対策は、空中伝播のリスクを低減するための重要な戦略であり続けます。
サイエンス記事:呼吸器ウイルスの空中伝播
https://www.science.org/doi/10.1126/science.abd9149
medRxiv記事 COVID-19の屋内空中伝播のリスクを定量化するための二酸化炭素の監視(査読前論文)
https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2021.04.04.21254903v2.full
とにかく、喫緊の課題は、第5波が季節性要因と思われる要因によって沈静化している今こそ、第6波に備えて、換気設備とCO₂モニターの設置の義務化とそれに対する補助金の分配をセットで急ぐべきだ。
アイキャッチ画像 Photo credits. Phil Whitehouse
Ventilator
#CO₂モニター設置義務化
この記事へのコメントはありません。