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平家物語冒頭文の素晴らしさ

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今、とりわけ311以降のある意味現代における不条理の時代の連続期。そんな中で、日本の古典文学の素晴らしさを改めて感じる思いがします。世の中の忙しなさやせちがらさを感じるとき、諸説あるのですがこの平家物語は、おおよそ今から800年ほど前の物語といえると思います。

学生時代に習った遥か昔の記憶と、平家が滅ぶ様の話があったのか記憶はとても曖昧です。最近、幾つかの古典に触れてこのところの時代に照らし合わせてみると、なんだか人って同じようなことを何百年も前から繰り返し行っているのだなという気持ちになり、色々と煩わしい事の多い世の中ですが、なにか少しその変わらなさある意味浅ましさにもほっとする気がすることが不思議です。

日本の古典だからでしょうか、それとも西洋の古典を読んでも随所に同じような人間の営みや浅はかさが描かれているのでしょうか。洋の東西を問わず何か同じような物語が展開していくような気もします。

先日、方丈記に触れて、人の生き死に、絶え間ない時間と物事の移り変わりや盛衰の感覚を味わいましたけれど、平家物語の冒頭の表現もこの無常感というか栄悟盛衰をとても美しい響きの言葉で綴っている事が素晴らしく感じ心を穏やかにしてくれます。時代が近いということもあり、平家物語の無常感と相通ずるものがあります。では、冒頭の部分を『平家物語』第一巻「祇園精舎」より引用いたします。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵におなじ。

この冒頭文で述べられている「諸行無常」、「盛者必衰」とはどんなに栄華を極めたとしても
必ず終わりがくる、この世の無常を説いた言葉で、仏教の教えです。これを現代語にすると次のようになります。

【現代語訳】
祇園精舎(祇樹給孤独園精舎)の鐘の音には「諸行無常」であるこの世のすべては絶えず変化し、形あるものは姿を変えていくものだという響きが含まれている。沙羅双樹(釈迦入滅時にこの木が枯れて 鶴の羽根のように 白くなったとの伝説がある)の花が白くなって枯れた様に、どんなに勢い盛んな者も必ず衰えるという理を示している。世に栄えて得意になっている者も、その栄華は長く続くものではなく、まるで覚めやすい春の夜の夢のようだ。勢いが盛んな者も結局は滅亡してしまうような、風の前の塵と同じである。

この文章は有名な「平家にあらずんば人にあらず」という、奢れる平家に対してこの平家物語の冒頭で書かれたものであるが、この事も全く現代に通じる事だと思います。今の自民党を見ていてつくつくづく思うことです。「自民にあらずんば政治家にあらず。」と見えてしまうのは私だけでしょうか。”奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵におなじ。”をそのまま、総裁選に明け暮れて新型ロナ対策を蔑ろにする自民党の先生方々に贈りたいと思います。

【祇園精舎】:インドのコーサラ国首都シュラーヴァスティー(舎衛城)、現ウッタル・プラデーシュ州シュラーヴァスティー県にあった寺院である。釈迦が説法を行った場所であり、天竺五精舎(釈迦在世にあった5つの寺院)の1つである。祇園精舎は、釈迦の大口支援者であったスダッタ(アナータピンディカ)によって、釈迦に寄贈された。そのためアナータピンディカ園とも呼ばれた。現在では、一帯は歴史公園に指定されている。公園内には釈迦が説法を行った場所とされる香堂(ガンダクティ Gandhakuti、釈迦が寝食を行っていたとされる場所)やストゥーパなどが残されている「Wikipedia」より引用

アイキャッチ画像 Photo credits.  Buddha Shakyamuni Buddha Shakyamuni Pakistan, Ancient Gandhara, c. 200
Thad Zajdowicz Schist The Norton Simon Museum in Pasadena, California

 

 

 

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